S・マックイーン
男は背中で物語る・・・
彼ほどこの言葉が合う男はいません。
私が彼を見たのは小学校の高学年の頃・・・
両親が映画好きで、テレビで一緒によく洋画を観ました。
『風と共に去りぬ』『ローマの休日』『誰が為に鐘は鳴る』・・・
どれも名作でした。
でも10才前後の私のハートを射抜いたのはヴィンでした。
『荒野の七人』のスティーブ・マックイーンです。
とにかくカッコイイ!
主演のユル・ブリンナーもかっこよかったのですが、
若くてスマートでユニーク。
友達とおもちゃの拳銃で早撃ちの真似をしました。
そして『大脱走』。
バイクのジャンプシーンは圧巻でした。
大好きな映画で、録画したものを今でもよく観ます。
そして『タワーリング・インフェルノ』。
ポール・ニューマンとの共演で冷静沈着なタフガイの消防隊長を演じてました。
とにかくカッコイイ!
男として憧れる理想の男性像という感じでした。
その彼も私生活ではいろいろと問題を起こしてたみたいです。
コカインやマリファナといった薬物を常用していたという説もあります。
飲酒運転で逮捕もされてます。
半面、少年時代に入所してた更生施設に寄付をしていたことが後にわかっています。
『トム・ホーン』そして遺作となった『ハンター』。
寡黙で実直、信念を貫く強靭な意志。
私もそうありたい・・・憧れです。
最期は癌の手術後、寝たままこの世を去りました。享年50歳。
まだまだ観たかった俳優、男の中の男です。