敗退したドイツ代表に思う事・・・

決勝トーナメントに入って激闘が続いていますね。

これからが本当のワールドカップです。

 

日本代表のポーランド戦での試合運びで賛否両論が沸き起こってますね。

ある国ではファンが5人集まると5人の監督が出来ると言います。

「俺が監督だったら・・・」と皆が皆、違う戦術・戦略を主張するのです。

賛否両論はある意味いいことだと思います。

またあの一試合だけで結論付けることは出来ません。

これからの決勝トーナメントではリスクを恐れていては勝てません。

サムライとして立ち向かっていく姿を皆で応援しましょう!

 

いきなり好カードでしたね。

フランスvsアルゼンチンはビューティフルゴールの応酬!

打ち合いの末、4-3でフランスが激闘を制しました。

ウルグアイvsポルトガルは死闘の末、

2-1でウルグアイが勝ち進みました。

アルゼンチンの至宝メッシも、

ポルトガルの英雄クリスティアーノ・ロナウドも大会を去ることに。

二人とも数々のトロフィーを掲げてますが、

4度目のワールドカップ出場も栄光を手にすることなく去っていきました。

スペインも負けたようですね。

一時代を築いたチーム、スーパースターが

時代の波に飲み込まれたような感じですね。

確実に新しい波が押し寄せている。

フランス、レ・ブルーの背番号10を背負うムバッペは19歳!

大会前から注目選手でしたが末恐ろしい逸材です。

ミシェル・プラティニジネディーヌ・ジダンに続く10番の系譜。

これからどんな活躍を魅せるか楽しみです。

 

と、ここで実は書きたいことが。

前大会(2014年ブラジル大会)優勝国のドイツが

まさかのグループ予選最下位で大会を去りました。

私はサッカーを始めたころに

初めてワールドカップをテレビで観たのが西ドイツ(当時)代表の試合でした。

白と黒のユニフォームがカッコよくて。

その後、録画で過去のワールドカップを観るのですが、

フランツ・ベッケンバウアーのプレーにしびれました。

リベロというポジションを定着させたプレーヤーであり、

優雅な身のこなしと紳士的なプレーで皇帝(カイザー)と呼ばれています。

1966年イングランド大会での決勝、

イングランドとの延長戦の末涙を飲みました。

1970年メキシコ大会では準決勝でイタリアと死闘。

ベッケンバウアーは後半に右肩を脱臼するも

腕をテーピングで固定し最後までピッチに立ち続けました。

シーソーゲームの点の取り合いは延長までもつれ込むも

最後は力尽き大会を去ります。

1974年西ドイツ大会は主将として母国を優勝に導きました。

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フランツ・ベッケンバウアー引退後、西ドイツを引っ張ったのが

カール=ハインツ・ルンメニゲ

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鋼のような体でドリブルする姿はまさに「ゲルマン魂の権化」。

不屈の闘志でチームを引っ張りました。

1982年スペイン大会では決勝でイタリア相手に涙を飲みました。

1986年メキシコ大会では決勝で

ディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンに敗れました。

ルンメニゲの後にチームを引っ張ったのがローター・マテウス

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1990年イタリア大会で決勝の相手は、

前大会決勝で敗れたディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチン。

天才マラドーナを封じ込み見事に優勝。

因みに1986年と1990年の西ドイツ監督は

フランツ・ベッケンバウアーでした。

1994年アメリカ大会、1998年フランス大会は

ドイツ統合等が影響したのかベスト8止まりでした。

21世紀に入ると新しい力が台頭。

GKオリバー・カーンが気迫のこもったプレーでチームを引っ張ります。

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2002年の日韓共同開催の大会では決勝でブラジルと対戦。

ブラジルの怪物ロナウドの活躍で涙を飲みます。

2006年ドイツ大会ではミヒャエル・バラックがチームをまとめます。

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知的でインテリジェンス溢れるプレーは

ベッケンバウアーとも比較され「小皇帝」とも。

旧東ドイツ出身の初のキャプテンとなりました。

2006年大会は3位にチームを導きました。

バラックの後はフィリップ・ラームがチームをまとめます。

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彼の献身的なプレーはチームを安定させ、サイド攻撃でチャンスを作りました。

2010年南アフリカ大会では優勝国スペインに準決勝で敗れ3位になっています。

そして2014年ブラジル大会では強豪フランスを準々決勝で下し、

開催国ブラジルを準決勝で7-1で粉砕、

決勝ではメッシ率いるアルゼンチンを下し優勝。

 

大会後、ラームは代表引退を発表。

ドイツ代表チームは圧倒的ボール支配率と決定力で

リーダー不在でも勝ち続けました。

2018年大会の欧州予選でも負けなし。

死角は無いように見えました。

 

しかし大会直前の強化試合では一転して低調なパフォーマンス。

それでもゲルマン魂が最後に、と淡い期待を胸に大会に突入。

その期待も虚しくグループ予選一戦目で

メキシコに押し込みながらも速攻から点を取られ敗北。

2戦目も圧倒的にボールを支配しながら辛くもスウェーデンに逆転勝ち。

3戦目韓国戦は勝つことが絶対条件で得失点差も考慮しなければならない試合。

韓国を圧倒するボール支配率も26本のシュートを外し、

前がかりになったアディショナルタイムに2失点。

失意のグループリーグ最下位での敗退となりました。

 

なにがドイツ代表に起こったのか。

いろんな意見、見方があると思いますが、

結果を出した大会には必ずチームを引っ張るリーダーがいました。

今大会はそのリーダーがいなかったように思います。

チームに嫌なムードが漂うと叱咤激励するリーダー。

闘志むき出しでボールを追っていく姿を見せるリーダー。

優秀な選手が多いドイツの課題はリーダー育成なのかもしれません。

 

日本は長谷部がリーダーとして君臨してますね。

常に冷静な状況判断が出来、チームに指示を出せるリーダー。

先ずは明日深夜3時からのベルギー戦。

 

仕事がすんなり終えるかがカギか(笑)