偉大なサッカー選手がまた一人・・・
稀代のファンタジスタがまたピッチを去りました。
「ローマの王子様」。
16才で名門ASローマからデビュー。
24年間ASローマ一筋でした。
端正なマスク、創造性あふれるプレー、華麗な身のこなし。
ドリブル、パス、シュート。全てが一流。
ロベルト・バッチョ、アレッサンドロ・デルピエロと続く
イタリアのファンタジスタ。
一時期、日本の中田英寿氏とチームメイトでしたね。
ASローマだけでなくイタリア代表としても活躍しました。
2002年のワールドカップ日韓大会では
対韓国戦で不可解な判定から退場となり涙をのみました。
2006年のワールドカップドイツ大会では
怪我で本調子ではないものの優勝に貢献しました。
記録もさることながら記憶に残るプレーヤーでしたね。
現代サッカーは組織力を重視し、
一人の天才より、忠実に役割をこなすプレーヤーが重宝される時代。
ファンタジスタと呼ばれるスタープレーヤーは少なくなりました。
今現在活躍中のスタープレーヤーというと、
アルゼンチンの至宝リオネル・メッシ、
ポルトガルの宝石クリスティアーノ・ロナウド・・・
ワンプレーで状況を変えることが出来るプレーヤーは数えるほどですね。
勝負事ですので勝利至上主義なのは致し方ないのですが、
スタープレーヤーがいて、彼に憧れ、彼を目標にする・・・
それがサッカー少年の原点だったりするわけで、
スタープレーヤーが少なくなれば目指す少年が少なくなるのでは・・・
かつては、ペレ、フランツ・ベッケンバウアー、ヨハン・クライフ、
ディエゴ・マラドーナ、ジーコ、ミシェル・プラティニ、ルート・フリット、
前述のロベルト・バッチョにアレッサンドロ・デルピエロ・・・
ぱっと思い浮かぶだけでもこんなに名前が出てきます。
ゲームに勝てば美辞麗句、負ければ戦犯扱い。
スタープレーヤーの宿命ですね。
それでも華麗なテクニックで我々を魅了しました。
今後はASローマのフロントで第二の人生を歩むことに。
楽しいサッカーをありがとう!