サッカーで・・・

5月31日に埼玉スタジアムで行われたアジアチャンピオンズリーグ

浦和レッズ済州ユナイテッド(韓国)戦で乱闘騒ぎがありました。

浦和リードの延長後半、常套手段である時間稼ぎをする浦和の選手に

済州の選手がエキサイト。小競り合いを制止しようとした浦和の阿部選手に

済州の控え選手がピッチに乱入し暴力を振るいました。

試合終了後も勝利に喜ぶ浦和の選手に対し、済州の選手が暴力行為を行いました。

アジアサッカー連盟は韓国のチームと選手に処分を下しました。

済州側は「浦和の挑発行為があった」と徹底抗戦の構え。

挑発行為があろうとなかろうと暴力はいけません。

世界各地から批判の声が上がっています。

 

6月8日に行われたワールドカップ予選のオーストラリア対サウジアラビア戦では、

6月3日のロンドンでのテロの被害者に対して試合前に黙祷が行われました。

オーストラリアの選手が肩を組んで黙祷をしたのに対し、サウジアラビア

選手は自身のポジションに散り、黙祷をする選手もいればウォーミングアップを

する選手もいました。

後にサウジアラビアサッカー協会は「死者を追悼する習慣がない。意図して敬意を欠く

行動をしたわけではない。」と釈明。配慮が足りなかったことを謝罪し、

テロ及び過激な行為を非難しますと表明。

 

スポーツの世界でもそれぞれの国の文化や習慣が良し悪しは別として、

意図せず反映されてしまうことが時としてあります。

ナショナリズムは大切ですが相手をリスペクトし思いやる心は万国共通なはず。

 

ここで心が温かくなる話を・・・

6月13日にフランス、パリのスタッド・ドゥ・フランスで行われた

フランス対イングランドの親善試合では選手入場のさいに

イギリスのロックバンド、オアシスの曲が流され、

国歌斉唱では通常はホームの方が後なんですが、

先ずはホームのフランスの国歌、そしてイギリスの国歌が斉唱されました。

イギリスの国歌斉唱は大型スクリーンに歌詞が映し出され、

フランスの観客も歌ったとのこと。

これはイギリスで起きたテロ事件を受け、

イギリスに対しフランスが連帯を示したのです。

2015年11月にパリで起きたテロの後に、

イギリス、ウェンブリー・スタジアムでのイングランド対フランスの時に

イギリスがフランスに連帯を示したことの恩返し。

犠牲者の方々への哀悼とテロには屈しないという意思表示。

 

スポーツの世界でもいろいろありますが、

それでも平和はスポーツや歌からと信じたい。

そう思わせてくれるイギリスとフランスのお話でした。